風水とは?3つの種類・陰陽五行・琉球風水の基本を解説

風水と聞くと、

「玄関に何を置けば運気が上がる?」
「金運には黄色がいい?」

といった部屋の模様替えを
思い浮かべる方も
多いのではないでしょうか。

風水には
家の中だけではなく、土地や街
墓などを見る種類もあります。

この記事では、私が学び
実際の鑑定で使っている
考え方をもとに
風水の種類や琉球風水
陰陽五行、方位の
基本をお話しします。

この記事で分かること

地理風水・陰宅風水
陽宅風水の違い

私が学んだ琉球風水と
陰宅風水の関係

陰陽五行や方位を
風水でどう使うのか

この記事で分かること

風水とは
土地と人の暮らしを
良くする環境学

風水とは、まわりの自然(山や川)
道路、建物の向き
部屋の間取りなどを見ながら
人が心地よく暮らせる場所を考える方法です。

家の中に開運アイテムを
置くことだけが風水ではありません。

たとえば、家を建てる土地を見る時は
敷地の形だけではなく
周囲の道路、高低差
水が集まりやすい場所なども見ます。

住宅では
玄関から家の中へどう入るのか
家族がどの部屋で長く過ごすのか
寝室や水回りをどこにすればいいかを
鑑定していきます。

私は、自然の地形と人がつくる
建物の両方を見て
その土地で家族がどのように
暮らすのかを考えることが
風水の基本だと捉えています。

風水には
目的の異なる
3つの種類がある

風水は、何を見るのかによって
使う風水が異なります。

基本となるものは
地理風水
陰宅風水
陽宅風水
があります。

スクロールできます
風水の種類風水を使う場所考えるポイント
地理風水国、街、集落、広い土地山、水、道路、地形、建物の位置
陰宅風水墓、埋葬する土地墓の位置、向き、周囲の地形、先祖との関係
陽宅風水住宅、店舗、会社玄関、間取り、寝室、キッチン、水回り、方位

同じ風水でも
街を見る時と住宅の中を見る時では
対象となる場所が違います。

地理風水は街や
広い土地を見る

地理風水は、山、川、海
道路などの位置を見ながら
街や集落をどこにつくるか考える風水です。

住宅一軒だけではなく
広い範囲の地形や土地同士の関係を見ます。

山に囲まれている場所
水が集まりやすい場所
海から風が入る場所では
人の暮らし方や建物の建て方も異なります。

私が住宅の土地を鑑定する時も
敷地の中だけを見るのではなく
道路、隣の建物、周囲の高低差まで見ています。

陰宅風水は墓と
土地の関係を見る

陰宅風水は
墓を建てる土地や向き
周囲の地形などを見る風水です。

先祖をどこにまつるのか
墓と周囲の土地がどのような
関係にあるのかを考えます。

沖縄では、墓が集落の近く
山の斜面、海が見える場所などに
建てられていることがあります。

私は、琉球風水が発展する中で
神事や先祖崇拝と
結びつきやすい陰宅風水が
大きな土台になったと学んでいます。

陽宅風水は人が
暮らす建物を見る

陽宅風水は、住宅、店舗
会社など、人が生活したり
仕事をしたりする建物を見る風水です。

玄関の位置、部屋の配置
寝室、キッチン、水回り
窓などを見ます。

現在よく知られている

「玄関の方角を見る」
「寝室の位置を考える」

といった風水は
陽宅風水に含まれます。

新築住宅では、家が完成してから
家具の位置だけを考えるより
土地を選ぶ時や間取りを
決める時に相談すると
玄関や部屋の位置を
変更できる可能性があります。

私が学んだ
琉球風水の特徴

私は、琉球風水を
中国から伝わった風水が
そのまま残ったものではなく
沖縄の神事、先祖崇拝、土地の特徴
暮らし方と結びつきながら
受け継がれた風水だと捉えています。

琉球王国では
国王が神事や先祖崇拝を通して
人々をまとめるための仕組みをつくりました。

私は、祭祀を担う
カミンチュやノロのもとで
土地、墓、集落などを
風水の考え方から見た人たちが
ふーしーみーと呼ばれていたと学んでいます。

当時の中国には、街づくり
住宅、墓など、目的の異なる風水がありました。

その中でも、沖縄では墓や先祖との
関係を見る陰宅風水が
神事や先祖を大切にする文化と
結びつきやすかったのではないかと
私は考えています。

これは、琉球風水の
歴史について一つの定説を
示すものではありません。

私が学び、実際の鑑定で
使っている考え方です。

外構には琉球風水や
沖縄の暮らしの知恵が
残っている

沖縄の古い家や集落では
ヒンプン、石垣、門、シーサー
石敢當などを見かけます。

これらは、すべて同じ目的で
置かれているものではありません。

道路から敷地へ入る位置
外から家がどう見えるか
強い風がどこから当たるかなど
それぞれ異なる役割があります。

ヒンプン

ヒンプンは
門と家の間などに設けられた
目隠しのような壁です。

外から家の中が
直接見えないようにするほか
道路や門から入る気が
そのまま家の中心へ
向かわないようにする
役割があると考えられています。

現在の住宅に取り入れる時は
車や人が安全に通れる幅も必要です。

石敢當

石敢當は、道路が突き当たる場所や
道が家へまっすぐ向かってくる
場所などに置かれます。

道路から敷地へ向かってくる強い気を
そのまま家へ入れないためのもの
として使われてきました。

現在の住宅では
道路と玄関の位置、車の出入り
歩行者からの見え方も
考慮して置く場所を考えます。

シーサー

シーサーは
家や集落を守るものとして
屋根や門などに置かれています。

現在は玄関前に置く家もありますが
置けば必ず運気が上がる
というものではありません。

家の向き、道路との関係
門の位置などを見ながら
その家に必要かどうかを考えます。

石垣や植栽

沖縄の石垣や植栽には
敷地を囲うだけではなく
強い風や外からの視線を
やわらげる役割もあります。

現在の住宅では、台風への備え
車の出入り、防犯
手入れのしやすさも必要です。

昔の形をそのまま再現するのではなく
家族が毎日使える外構にします。

現在の住宅では
陽宅風水と
琉球風水を使い分ける

昔の沖縄家屋は
現在の住宅にある玄関ホールや
玄関から廊下へ入る間取りを
前提にしていませんでした。

現在の家には
玄関ドア、靴箱、廊下
リビング、個室、水回りなどがあります。

そのため、私が現在の住宅を見る時は
玄関や室内の間取りに
陽宅風水を使うことが多くあります。

土地、道路、門、石垣
ヒンプン、石敢當など
家の外と敷地の関係を見る時には
琉球風水や沖縄の暮らしの知恵も使います。

スクロールできます
確認する場所使う風水風水で見ること
土地風水・琉球風水土地の形、道路、水、高低差、周辺環境
玄関陽宅風水玄関の方角、位置、家の中への入り方
室内陽宅風水リビング、寝室、キッチン、水回り
外構琉球風水や沖縄の暮らしの知恵ヒンプン、石敢當、シーサー、門、石垣
墓・先祖との関係陰宅風水・琉球風水墓の位置、向き、土地との関係

風水の名前だけで決めるのではなく
どの場所を何のために
見るのかを分けて考えます。

沖縄で新築する時の使い分けについては
次の記事で詳しく説明しています。

沖縄で新築するなら風水と琉球風水をどう使う?家づくりで確認したいこと

陰陽五行は風水を
考える土台の一つ

風水では、土地や建物だけではなく
陰陽や五行の関係も使います。

陰陽五行は、物を単純に良いものと
悪いものへ分ける方法ではありません。

明るさ、静かさ、材質
形などを見ながら
その場所を使う人に必要なものを考えます。

陰陽は反対の性質を一緒に見る

陰陽は、明るい・暗い
動く・休む、暑い・寒いなど
反対の性質を一緒に見る考え方です。

どちらか一方を良いもの
もう一方を悪いものと
決める考え方ではありません。

たとえば、家の中が
明るければよいとは限りません。

家族が集まるリビングには
明るさが必要ですが
眠る寝室に強い光が入り続けると
体を休めにくくなります。

部屋を使う人と時間に合わせて
必要な明るさや静かさを考えます。

五行は物の性質を五つに分ける

五行では、自然や物の性質を
木・火・土・金・水の五つに分けて考えます。

スクロールできます
五行主な性質の例
成長、植物、伸びる性質
熱、明るさ、活動する性質
支える、育てる、受け止める性質
硬さ、金属、形をつくる性質
冷たさ、動き、広がる性質

同じ物でも、色だけでは
五行を決められないことがあります。

材質、形、使い方
置く場所なども一緒に見ます。

そのため「赤い物はすべて火」
「青い物はすべて水」と
色だけで判断する方法とは
異なることがあります。

五行には相生と
相克がある

五行同士の関係には
相生と相克があります。

相生は別の性質を生み出す関係
相克は一方の性質がもう一方へ
働きかける関係です。

どちらか一方だけが良い関係
という意味ではありません。

五行には相生と
相克がある

相生は別の性質を生み出す関係

相生は、一つの性質が
別の性質を生み出す関係です。

  • 木が燃えて火を生む
  • 火が燃えたあとに灰が土へ返る
  • 土から金属が採れる
  • 金属の表面に水滴が生じる
  • 水が木を育てる

風水では、この関係を部屋の色や
素材を考える時などに使います。

ただし、相生の関係にある物を置けば
必ず望んだ結果になるわけではありません。

その部屋を誰が使うのか
何をする場所なのかも鑑定していきます。

相克は一方がもう一方へ
働きかける関係

相克は、一つの性質が
別の性質を抑える関係です。

  • 木は土から養分を取る
  • 土は水をせき止める
  • 水は火を消す
  • 火は金属を溶かす
  • 金属は木を切る

相克は、すべて悪い関係
という意味ではありません。

強くなりすぎた性質を
抑えるために使うこともあります。

私は、相生だけを良いもの
相克だけを悪いものとして分けず
家や人に必要な強さを見ながら使います。

方位は家だけではなく住む人も一緒に見る

風水では、東西南北だけではなく、家の向き、玄関の位置、部屋の場所などを方位から見ます。

ただし、「北の玄関はすべて悪い」「南の寝室はすべて良い」と、方位だけで決めるものではありません。

同じ方位でも、道路、窓、日差し、風、隣の建物によって、部屋の明るさや使い方は異なります。

また、生まれ年や性別などから、その人が使う方位を考える本命卦という方法もあります。

家族が複数いる住宅では、一人だけに合う方位で全部屋を決めることはできません。

誰が長く使う部屋なのか、家族がどこで過ごすのかを見ながら、寝室や仕事部屋など、優先する場所を決めます。

風水を見る時は暮らしや安全性も考える

風水で良いとされる方位でも、家族が毎日使いにくい間取りでは暮らしにくくなります。

たとえば、玄関の方位を優先した結果、駐車場から玄関までの距離が長くなり、雨の日に荷物を運びにくくなることがあります。

寝室の位置を方位だけで決めると、道路の音や朝日で眠れないこともあります。

家を建てる時は、次の内容も一緒に考えます。

・家族が家の中をどのように移動するか
・洗濯や料理をする人が使いやすいか
・子どもや高齢者が安全に歩けるか
・台風や大雨へ備えられるか
・車を安全に出し入れできるか
・建築基準や土地の条件を満たしているか

私は、風水だけで家を決めるのではなく、建築士の判断や家族の希望と合わせて見ています。

風水と琉球風水についてよくある質問

Q. 風水にはどのような種類がありますか?

A. 主なものとして、街や広い土地を見る地理風水、墓や埋葬する土地を見る陰宅風水、住宅や店舗を見る陽宅風水があります。実際の鑑定では、見る場所と相談内容に合わせて使う考え方を決めます。

Q. 琉球風水と一般的な風水は違いますか?

A. 私は、琉球風水を、中国から伝わった風水が沖縄の神事や先祖崇拝、土地の特徴と結びつきながら受け継がれたものと捉えています。現在の家を見る時は、室内には陽宅風水、土地や外構には琉球風水を使うことがあります。

Q. 陽宅風水は家が完成してからでも見られますか?

A. 完成後でも、家具の位置や部屋の使い方などは見られます。ただし、玄関、水回り、寝室の位置を見てもらいたい場合は、土地を購入する前や間取りを決める前に相談すると、変更できる部分が多く残っています。

Q. 玄関に開運アイテムを置けば運気は上がりますか?

A. 物を一つ置くだけで、家全体の問題を解決できるとは限りません。玄関の位置、明るさ、物の量、道路から家へ入る位置などを見たうえで、その家に必要な物を考えます。

Q. 家族によって良い方位が違う時はどうしますか?

A. 家族全員の方位が同じになるとは限りません。誰が長く使う部屋なのか、家族が集まる場所はどこかを考え、寝室や仕事部屋などから優先する場所を決めます。

Q. 風水と建築士の意見が違う時は、どちらを優先しますか?

A. 建物の安全性や法令に関わる内容は、建築士の判断を優先します。その条件の中で玄関や部屋の位置を考え、家族が毎日使える間取りにします。

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土地を購入する前、間取りを決める前、家が完成したあとでは、見られる内容が異なります。

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まとめ|風水は場所と暮らす人を一緒に見る

風水では、街、墓、住宅など、見る場所によって使う考え方が異なります。

家を見る時は、方位や開運アイテムだけで決めず、家族が毎日使える間取りや建物の安全性も考えます。

新築住宅の土地、玄関、間取りを見てもらいたい方は、土地を購入する前や間取りを決める前に相談すると、変更できる部分が多く残っています。

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