沖縄で家を建てる時
一般的な風水と
琉球風水のどちらを使えばいいの?
と迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では
私が学び、実際の鑑定で
使っている考え方をもとに
土地・玄関・間取り・外構で
風水と琉球風水を
どう使い分けるのかを紹介します。
この記事で分かること
琉球風水と
陽宅風水の違い
現代住宅で風水を
使い分ける方法
土地・玄関・間取り
外構で確認したいこと
家づくりに使う風水は
一つではない
風水には数多くの流派があり
土地や建物を見る方法も
同じではありません。
方角を重視する流派もあれば
山や道路、水の位置など
周囲の地形を重視する流派もあります。
同じ土地や間取りを見ても
風水師によって説明が
異なることがあります。
これは、一方が正しく
もう一方が間違っているという
意味ではありません。
何を重視して見るのか
どの流派の考え方を使うのかが
違うからです。
家づくりの風水では
土地の形や周囲の山
道路、水の位置だけでなく
建物の向き、玄関、各部屋の
配置なども確認します。
風水を取り入れる時は
結果だけを聞くのではなく
次のことも確認してください。
- 土地と間取りのどちらを重視するのか
- 方角をどのように決めるのか
- 何を良くするための提案なのか
- 建築上、実際に取り入れられる内容か
「風水的に良いから」
という理由だけで決めず
なぜその位置や向きがよいと
考えるのかまで確認します。
私が学んだ琉球風水と
陰宅風水の関係
私は、琉球風水は
琉球王国が神事や先祖崇拝を通して
人々をまとめていく中で
発展したものだと学んでいます。
当時の琉球王国では
国王のもとで神事を行い
人々の祈りや先祖崇拝を支える
仕組みがつくられました。
私は、祭祀を担う
カミンチュやノロのもとで
土地、墓、集落を風水で発展させる存在を
ふーしーみー(風水師)と呼んだそうです。
当時の中国には、街づくり
住宅、墓など、目的の異なる
風水がすでにありました。
その中でも
墓や先祖とのつながりを見る
陰宅(いんたく)風水は
神事や先祖崇拝を大切にする
琉球の考え方と結びつきやすいものでした。
私は、この陰宅風水を土台に
沖縄の信仰、自然、集落
暮らしに合わせて発展したものが
琉球風水だと捉えています。
沖縄では、先祖崇拝が
暮らしの中に深く根づいています。
墓は亡くなった人を
納めるだけの場所ではなく
家族や一族が集まり
先祖とのつながりを確認する場所でもあります。
そのため、琉球風水では
次のようなことが重視されてきたと
私は考えています。
- 墓の位置や向き
- 山や丘、海や水の位置との関係
- 集落と墓の位置関係
- 御嶽や祈りの場所
- 土地を守るための石垣や植物
現代の住宅風水のように
玄関、キッチン、寝室など
家の中の部屋を中心に見るものとは
もともとの目的が異なります。
昔の沖縄家屋は
現在と玄関の
つくりが違った
昔の沖縄家屋は
現在の住宅と同じつくりでは
ありませんでした。
現在の住宅にある玄関ホールや
玄関から廊下へ入るような
つくりが一般的ではなく
門を通ると正面にヒンプンがあり
その左右から敷地内へ入る
家の作りになっていたそうです。
そのため、琉球風水は
現在の住宅にある玄関ホールや
室内の間取りを前提に
発展したものではありません。
現代住宅の玄関や室内を考える時に
琉球風水だけを使おうとすると
現在の間取りに当てはめにくい
部分が出てきます。
現代住宅の
玄関や間取りには
陽宅風水を使う
陽宅(ようたく)風水は、
人が暮らす家の向きや間取り
玄関などを見ながら
暮らしやすい住まいを考える風水です。
現在の沖縄で新築住宅を考える時は
玄関や室内について
陽宅風水を使うことが多くなります。
たとえば
次のような場所を確認します。
- 建物の向きと玄関の位置
- 玄関から家の中への入り方
- リビングや寝室の位置
- キッチンや水回り、窓や扉の位置
- 家族が長く過ごす場所
現在の住宅には、玄関、廊下、
個室、収納、設備など
昔の沖縄家屋にはなかったものがあります。
そのため
家の中は陽宅風水を使い
現在の住宅に合う形で考えます。
ただし
陽宅風水にも多くの流派があります。
方角だけを見るのではなく
土地、建物の向き、家族の暮らし方
なども含めて確認します。
外構には琉球風水や
沖縄の暮らしの
知恵が残っている
現在の沖縄の外構には
琉球風水や地域の信仰
暮らしの知恵と結びついたものが残っています。
これらは単なる飾りではありません。
人の視線や強い風が家の中へ
直接入らないようにしたり
道路から向かってくるものを防いだり
家や敷地を守ったりする役割があります。
ヒンプン
ヒンプンは、門から家の中が
直接見えないように置かれる壁です。
人の視線を遮るだけではなく
魔除けや台風除けの役割も果たしています。
シーサー
シーサーは、家や建物を
守るものとして置かれています。
屋根、門、玄関の近くなど
置く場所によって家の外から
入ってくるものに向けられます。
石敢當
石敢當は、道路が家や塀へ
まっすぐ向かっている場所などに置かれます。
道路から向かってくる強い気を受け
そのまま敷地内へ入れないため
魔除けの役割も持っています。
現在の沖縄住宅では、家の中は陽宅風水
外構は琉球風水や暮らしの知恵というように
目的に合わせて使い分けることがあります。
風水と琉球風水は
どう使い分ける?
この使い分けは
すべての風水師が同じように
考えているわけではありません。
私は、現代の玄関や
間取りには陽宅風水を使い
沖縄の外構や土地との関係には
琉球風水を使うことが
現在の住宅に合っていると考えています。
土地、玄関、室内
外構、墓や先祖との関係では
確認する内容が異なります。
どの風水を使うかだけでなく
家のどこを見たいのかを先に決めると
相談する内容が分かりやすくなります。
土地を選ぶ時に
確認したいこと
土地は、家が完成したあとに
簡単に動かすことができません。
そのため、間取りを考える前に
土地と周辺環境を確認します。
- 土地の形と道路の向き
- 道路から敷地への入り方
- 周囲との高低差
- 海、川、水路との関係
- 風が入ってくる方向
- 雨水が流れる方向
- 近くの墓や御嶽
- 周囲の建物
- 朝日や西日の入り方
風水だけではなく、地盤、浸水
崖、台風、塩害など
沖縄で家を建てるための
安全面も確認してください。
玄関を決める時に
確認したいこと
玄関は、家族や来客が
家の中へ入る場所です。
陽宅風水では
玄関の方角や位置だけでなく
玄関から家の中へどのように
つながるかも確認します。
- 道路から玄関が直接見えるか
- 駐車場から無理なく入れるか
- 玄関の正面に窓や扉があるか
- 玄関から家の中心へどう進むか
- 強い風や雨が入りやすくないか
- 家族が毎日使いやすいか
風水上の方角を優先しても
雨の日に使いにくい
駐車場から遠いという玄関では
毎日の生活に負担がかかります。
風水と使いやすさの両方の
バランスを考えて設計・建築するの事が
理想的な家にすることができるでしょう。
間取りは家族の
暮らしと一緒に考える
風水だけで間取りを決めると
家族が暮らしにくい家に
なることがあります。
たとえば、方角を優先したことで
家事動線が使いにくくなったり
日当たりのよい場所を
使えなくなったりすることがあります。
間取りを考える時は
次の内容も一緒に確認してください。
- 家族が長く過ごす部屋
- 料理や洗濯の動き
- 収納の位置
- 子どもの成長
- 親との同居
- 将来の介護
- 日当たりと風通し
- 台風対策
- 予算と建物の広さ
風水は
家族が我慢するためのものではありません。
家族がどのように
暮らしたいのかを聞きながら
無理なく取り入れられる
位置や向きを考えます。
外構は現在の暮らしに
合わせて取り入れる
外構にヒンプンや石敢當を取り入れる時は
昔の形をそのまま再現する必要はありません。
道路、門、玄関、駐車場の位置に合わせて
現在の暮らしに取り入れやすい方法を考えます。
門から玄関までが一直線になっている場合は
ヒンプンや植栽を置くことで
外から家の中が直接見えにくくなります。
道路が敷地へまっすぐ向かっている場合は
塀や植栽で区切りをつくったり
石敢當を置いたりする方法があります。
ただし、ヒンプンや石敢當は
どの家にも必要なものではありません。
敷地の形や道路との位置関係を見ながら
その家に合う方法を選びます。
沖縄で新築する時は
いつ風水を相談ればいい?
風水を確認するなら
建物が完成してからではなく
土地の購入前か、間取りを
決める前がおすすめです。
完成後でも家具や部屋の使い方を
見直すことはできますが
玄関や建物の向きを
変えることは難しくなります。
相談する時は
次の資料を準備してください。
- 土地の住所
- 周辺地図
- 敷地図
- 方位が分かる図面
- 建物の配置図
- 間取り図
- 道路と玄関の位置
- 駐車場の位置
- 家族構成
- 家で大切にしたいこと
- 変更できる場所と変更できない場所
土地を購入する前であれば
複数の土地を比較することもできます。
間取りを決める前であれば
建築士や住宅会社へ相談しながら
変更できる部分を確認できます。
風水と琉球風水についてよくある質問
Q. 沖縄で家を建てるなら、琉球風水だけを使った方がいいですか?
A. 琉球風水だけに決める必要はありません。私は、現在の玄関や室内には陽宅風水、ヒンプンや石敢當などの外構には琉球風水を使い、確認する場所に合わせて考えています。建築上の安全性や家族の暮らしやすさも一緒に確認してください。
Q. 琉球風水と一般的な風水は何が違いますか?
A. 琉球風水は、陰宅風水を土台に、沖縄の神事、先祖崇拝、集落、自然に合わせて発展したものだと私は捉えています。現在の住宅を見る陽宅風水とは、もともと確認する目的が異なります。
Q. なぜ玄関には陽宅風水を使うのですか?
A. 昔の沖縄家屋は、現在の住宅にある玄関ホールや、玄関から廊下へ入るようなつくりを前提としていなかったためです。現代の玄関の位置や向き、家の中への入り方を見る時は、人が暮らす住宅を見る陽宅風水を使います。
Q. ヒンプンやシーサーは必ず必要ですか?
A. 必ず置かなければならないものではありません。道路、門、玄関、周囲からの視線などを確認し、その家に必要なものを選びます。
Q. 土地を買ったあとでも風水を見てもらえますか?
A. 土地を購入したあとでも確認できます。ただし、土地の形や道路の位置は変えられないため、購入前に相談すると比較できる選択肢が増えます。
Q. すでに建っている家でも風水を確認できますか?
A. 既存住宅でも確認できます。建物の位置は変えられなくても、家具の配置、部屋の使い方、外構など、現在の家で変更できる部分を確認します。
Q. 建築士の提案と風水の考えが合わない時はどうすればいいですか?
A. 風水だけを優先せず、建物の安全性、予算、家族の暮らしやすさを確認してください。風水では何を良くするための提案なのか、建築士はなぜその位置や間取りを勧めているのかを整理し、変更できる範囲を相談します。
沖縄で家の風水を
確認したい方へ
新築やリフォームの風水では
土地、道路、玄関、間取り
外構などを一緒に確認します。
土地を購入する前
間取りを決める前
外構を考える時など
現在どこまで家づくりが進んでいるかを
LINEでお知らせください。
確認できる内容や
準備が必要な資料をご案内します。
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まとめ|風水と暮らしやすさを一緒に考える
沖縄の家づくりでは
玄関や室内には陽宅風水
外構や土地との関係には
琉球風水というように
確認する場所に合わせて考えます。
風水だけで位置や間取りを決めず
家族がどのように暮らしたいのか
建築上無理がないかも建築士や
施工会社と話してください。
土地を購入する前や間取りを
決める前に相談すると
変更できる部分を残したまま確認できます。
