解決の難しい恋愛相談
近年の恋愛相談において一番厄介というか原因の解決が難しい相談がある。
- 「自己愛性パーソナリティ(人格)障害」
- 「境界性パーソナリティ(人格)障害」
この2つの症状が強く出ている人との恋愛相談だ。
そもそもこの2つの区別は難しく類似する症状も多いが、よく相談されるパートナーの言動はこんな感じだ。
- こちらが連絡をしても返事がなかなか返ってこない(もしくは全く返ってこない)
- 向こうからの連絡に反応が遅くなると過剰に反応する
- 恋愛だけでなく人間関係全般で自分の主張は強いが人の意見は聞かない
- 意味もなく別れをきりだされる
- 人から見た自分の評価を過剰に気にしたり、怒り出すことがある
- 自分が一番大変!一番頑張ってる!との発言
- 恋愛相手が体調が悪いのに、自分のペースを崩さない
- 目標達成のために、利用・裏切りに躊躇がない
上げだしたらキリがないが、いくつか当てはまると要注意です。
自己愛性パーソナリティー障害の視点
自己愛の相手がパートナーに注目するときに、思いやりや配慮から注目するのではなく、自分の目標達成の為に注目することが多くなる。
友達や身近な人の恋愛なら冷静に見ることが出来ますが、自分自身の恋愛になると判断力が低下する。 ピース
この前テレビで、メンタリストのdaigoが
「人のことを本気で好きになると、判断能力はチンパンジー並みになる」って言ってたな~ ラブ
でも確かに、夢中な恋愛をしてると必要以上にカッコよく(可愛く)見えたりするっていうもんね!
たしかに。
この時の判断が正しいかどうかは、周りの人に聞くのが一番。
自己愛の強い人との恋愛は、自分に注目してくれてるかが判断材料。
時々される優しい態度や言葉に焦点を当てると、こんなふうに思ってしまう・・・
- この人は本当は優しい
- 大好きだけど表現が下手なだけ
- 今は忙しいから仕方がない
たしかに、相手への配慮は必要だが、冷静になって相手の焦点がどこにあってるかを見極めることが、自己愛の強い人との恋愛に必要な材料になってくるのでよく覚えておきましょう。
医者でもない占い師の私が診断は出来ないけど、この2つの障害の症状が出ている人との相談は、医者がしているカウンセリング件数よりもはるかに多く、解決の難しさも実感している。
細かい症状などの詳しい情報は、かなり分かり易く説明しているサイトがあるのでご紹介しておきます。
りたりこ発育ナビのこちらのページが情報としてはおすすめです。
自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?
境界性パーソナリティー障害の焦点
境界性パーソナリティー障害の焦点は、自分や相手との恋愛だけでなく想像・予想・妄想の広範囲になる。
つまり、分かり易く言うと【不安定】になる。
- 突然イライラする、又は怒りの制御ができない
- 理想と想像(妄想)の境目が分からなくなる
- 自分を傷つける行為(浪費・性行為・無謀な運転・自殺の行為・無茶食いなど)
- 満足感がない
この状態の人と恋愛をしていると「この人何考えてるんだろう?」となっていくか「私が頑張らなきゃ!」になっていく。
私が頑張らなきゃ!となった人は、気を付けてほしいことがあります。
境界性パーソナリティー障害の人の焦点は、かなり広範囲で安定してないので、発する言葉に振り回されないで下さい。
自分が安定してないと、相手を支えることはできません。
自己愛性パーソナリティー障害の人との恋愛も、境界性パーソナリティー障害の人との恋愛も、自分が安定してないと、相手と向き合って上手く付き合っていくことが出来ない!ということを忘れないでください。
自己愛の強い人は
冷静に考えると分かるのだが、この2つの症状の強い相手との恋愛は物凄くしんどい・・・
どの症状が出るにしても、恋愛対象に焦点を合わさず、自分本人に焦点を合わせているからだ。
歩み寄りや、相手を理解する気持ちが大きく欠如しているし、当の本人が自覚すらしてない場合もあるし、自覚していても開き直っていたりされては成すすべがない。
友達や知り合いのしている恋愛相手が自己愛の強い相手であれば
「絶対苦労する!!」と分かるし「もうやめな」と言うのが普通の反応。
苦労することは目に見えてる。
でも私が十代の頃って、こんな自己愛なんたらって聞いたことなかった気がすると思うのは私だけ?
確かに恋愛の苦労話やわがままな人の話は聞いたことがあった。
・・・でもこんなに多かったか?
でも自己愛性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティー障害?
なんて聞いたことなかったはず!
近年のウェブの発達や日本に精神分野の情報が多く入ってくるようになった。
私は世の中の流れというか教育の中に原因があるような気がする・・・
自己愛性パーソナリティー障害や境界性パーソナリティー障害の症状がでる人が増えた原因が分かればその人とのベストな付き合い方もわかるんじゃないか!と思ってます。
潜在的に潜んでいた
抑えられていた要因
日本人の「右向け右!」という集団行動や、協調性・個性よりも団体行動が大事!という国民性として影響している。
潜在的には潜んでいたが、遺伝的な要素と教育の2つが、自己愛性パーソナリティー障害や、境界性パーソナリティ障害を抑えていた要因になっていたと考えられます。
遺伝的な要素
アフリカが人類発祥の地と言われているが、日本人のご先祖様が日本にたどり着くまでには様々な困難があったに違いない。
一人では乗り越えられない困難を集団で乗り越え、最東の地・日本に移動してきたのだと思います。
その遺伝子が日本人には強く刻まれていて「助け合うのは当たり前!」という潜在意識が働き、自己愛性パーソナリティー障害や境界性パーソナリティー障害を抑える要素になっていたのではないでしょうか。
教育から受けた要素
戦争中の日本は一つの目標に向かい教育されてきた。
理不尽な教育でも、一つのことを信じて共通の目標に向かっていこう!という教育だったと聞きます。
さらに、結婚して子供をたくさん作りましょう!という政策があり、自分の充実より、家族を作ることを優先するのが当たり前という教育も、選択の自由をせばめ、自己愛性パーソナリティー障害や境界性パーソナリティー障害を抑えていた要因になっていると考えます。
だとしたら、遺伝的(潜在的)に持っている自己愛性パーソナリティー障害や境界性パーソナル障害の要素も環境でコントロールできる可能性がある!という結果になりませんか?
パーソナリティー障害の傾向が強い人に、先ずは「自分の価値観はずれている!」と自覚をさせたり、どう接していけばいいかを理解してもらうことで、ある程度コントロールできるということにつながる。
じつは当店にご相談にくるお客様の統計でもそれは顕著に出ているのだ。
自己愛の強い相手と恋愛がうまくいってる人は
よく占いは、当たるも八卦当たらぬも八卦と言いますが、いい結果も悪い結果も踏まえて占い師は結果を受け止めるしどうすることがベストな選択なのかを伝える義務があると考えています。
同じような相談をうけたお客様のその後を聞く機会も多々ある。
今までの鑑定結果のその後の話を聞くと、自己愛性パーソナリティー障害や境界性パーソナリティー障害の疑いがある人との恋愛をしている人の95%の人は苦労しているのは事実だし、解決が見えないこともある。
しかし!!!
5%のカップルは相手と向き合って、苦労しながらでも歩み寄ってパートナーシップを継続しているカップルもいるのも事実だ。
自己愛性パーソナリティー障害や境界性パーソナリティー障害の治療方法は確立していないが、5%の相談者からの声をまとめた結果で、こんな具体的な接し方の共通点がありました。
5%の人たちの共通点
- パーソナリティー障害本人がどんなに突き放されても諦めずに根気強く関わること
- 当の本人に「そこがおかしい!」と言い切れる関係性
- 同じことを繰り返えされても諦めない、何度でも同じ答えを伝え芯を曲げない
以上の状況・条件を満たしている人たちは、恋愛関係においても前進していっている。
相手に嫌われたくない!とか遠慮しながらの付き合いでは、たどり着くことはできないのだ。
占いの結果を正直に伝えるのも、相手と向き合うための最善を知ってほしいし、できるなら上手くやっていってほしいからだ。
このブログの内容に心当たりのある人がまずやるべきは
この人と何があっても
向き合っていくぞ!!
という覚悟を持つことだ。
この覚悟が持てたら、相手がどのタイプのパーソナリティー障害の傾向があるのかどんな対処がベストかを知る事の順に方向性を決めていきましょう。
1人で悩んでもどうして良いか分からずにいても解決はしないんです。
友達と、家族と、同僚と話をしてみましょう!
周りからは「もうやめな!」と言われるかもしれません。
それでも好きになった人と幸せになりたいなら出来ない!私には無理!と言わず出来る事から頑張ってみましょう!
自己愛の強い相手との恋愛は【諦めたら終わり】ということを忘れないでいきましょうね!
少しでも相手を変えるには
伝え方の工夫
自己愛の強い人との恋愛は絶対に苦労をすることが前提ではあるけど、少しでも相手を変えるために何かできないか?
当店のブログに「相手の態度を変える【伝わる言葉】のコツと例文」がありますので、この記事と一緒にご覧くださいませ。
押してもダメなら
もしそれでも相手がなかなか変わってくれずに、先が見えなくなっている場合は、一度距離を置いて、自分も相手も心の整理をしてみる手もあります。
近くに居過ぎると、大切な人が見えなくなる時があるからです。
そんな時は「執着心の手放し方=執着が強くなる原因+手放す手順」を読んでみてくださいね。