沖縄ではパワーストーンのことを数珠【ジュズ】と呼ぶことが多い。
数珠とは、仏教の法具で念珠(ねんじゅ)とも呼ばれますが、沖縄では仏教が盛んでないのに・・・
なぜ?パワーストーンがジュズと呼ばれているか?
まずは、琉球時代にさかのぼり、お話を進めていこうと思います。
琉球王国で仏教を信仰していたのは
琉球王国時代、民間に仏教は浸透していませんでした。
仏教の形式にとらわれなかったのは、チャンプルー文化だかららしいよ
本土では、庶民にも仏教が浸透していましたが、沖縄で仏教を信仰していたのは、王族や士族の一部だったといわれています。
民間には先祖崇拝や自然崇拝の風習が強く根付き、カミンチュ・ノロが神事を行い、民間にはユタの文化が根付きました。
王国廃止後、沖縄県になると庶民にも浸透してきましたが、本土のように形式にこだわったものではありませんでした。
なぜ沖縄では、仏教の形式をとらなかったというと・・・
チャンプルー文化ってなに?
色々な文化が混じった文化のことだよ。
沖縄の人は、寛容で従来の習わしにとらわれることなく、積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという性格だったみたい。
いろいろな文化を取り入れていく県民性だったことがチャンプルー文化の要因といわれてて、決まりにとらわれなかったのが、仏教の形式にとらわれなかった原因になったんだろうね。
カミンチュ・ノロ・ユタの使った数珠
以前にも【カミンチュとノロとユタの役割を知ると見えてくる沖縄と占いの関係】でお伝えしましたが、沖縄独自の文化です。
しかし、この写真のように扇子に首掛けの数珠は立派な法具。
おそらく、沖縄では仏教の仏具としてではなく、神聖な道具として取り入れたと思われます。
カミンチュやノロは琉球王国の神事を担当する、今でいう大臣のような役割です。
カミンチュやノロが使っていた法具を民間から出てきたユタが使うようになり【数珠】という呼び名が民間に浸透していったのでしょう。
沖縄でパワーストーンがジュズと呼ばれる理由
以前【エジプト王のつかったパワーストーンの効果とは】でもお話ししましたが、パワーストーンの歴史は古く、古代ギリシャ・マヤ文明・古代エジプト・メソポタミア・アステカなどで使われていたことが証明されています。
しかし、パワーストーンと呼ばれるようになったのは、ここ20~30年前からの話です。
琉球王国が始まったのが1429年からなので、長年をかけて民間に浸透していったからこそ、数珠(ジュズ)という呼び名で浸透していったのでしょう。
以上の理由から、本来は108の珠からつくられた親玉・主玉・天玉・房などから作られるのが仏具・数珠なのですが、沖縄では【パワーストーンブレスレット=数珠】が一般的になったのでしょうね。
余談ですが、数珠に使われる材質に天然石(特に天然石の中では水晶がいいとされています)・珊瑚・象牙・香木などがありますが、数珠の最上の材質は菩提樹の実とされています。
沖縄に関わらず、近年パワーストーンに人工石が多く使われる傾向がありますが、パワーストーンブレスレットも数珠も天然石が一番ご利益がありますのでよく確認してから購入するようにしましょう。
当店にあるパワーストーンは200種類以上の天然石で制作していきますので、興味のある方はこちらもご覧くださいませ。